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こんばんは

土(土壌)は太陽系のなかで地球にのみ存在するが、その重要性は認識されているとはほど遠い。ある学者は表土は化石燃料よりさきに枯渇するだろうと警鐘をならす。
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福島県南会津郡南会津町 大内沢川のブナ林


粘土は植物とは関係なく岩石と水でできるが、植物、微生物との関係でその姿を発展させた。
植物は水の浪費家と表現されることもある、伐採側の主張として。だから伐採する対象であるとも。しかしそうなのだろうか。
植物が無い土は根が土の深部の水と橋渡しができず蒸発の健全さが保つことができず、かつ強く乾燥すれば細かい粒子でできた土の膜が水を通さず大量の雨は土壌浸食を発生させる。確かに、森林は水を多量に使用するが、降雨時には速やかに水を地中に送り込むシステムを持つ。土の団粒化。あくまで上掲の写真のような健全な森が対象で、奥武蔵の終戦後の間違った植林が覆う森ではこの限りではない。

鳥海山は10,000mmを越える降雨があるという。蒸発以上に蓄積できるのが森、それを構成するのである。




参考文献
粕渕辰昭『土と地球ー土は地球の生命維持装置ー』学会出版センター
by kazetsuki | 2011-08-28 19:12