トチノキ 会津 2006.06.03

寝ればいいのでしょうが上手く寝られず…。



トチノキ(栃の木)トチノキ科トチノキ属
花期:5月
果実:秋
生育地:山地
分布:北海道から九州
別名:おーとじ、くわずのくり、こーぼーだいしくわずのくり、とじ、とち、とちぐり、とちねんぽー、とつぷ、とつぷぬき、とつぷのき、ひょーひょーぐり
参考:『日本の樹木』山と渓谷社
渡辺一夫『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか』築地書館
長澤武『植物民俗』法政大学出版局
おくやまひさし『山菜と木の実の図鑑』ポプラ社
野本寛一『生態と民俗 人と動植物の相渉譜』講談社学術文庫
鈴木牧之(すずきぼくし)著 池内紀(いけうちおさむ)訳『北越雪譜』(ほくえつせつぷ)小学館
日本の食生活全集⑦『聞き書 福島の食事』農山漁村文化協会
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Nikon D70s
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)
1/1000秒
F4.5
焦点距離105mm
ISO感度200
2006.06.03 福島県南会津郡南会津町



■水田を持たない山村では、トチノキ林を共有財産としているところは多かったという。また、個人持ちの木は嫁にくれる際、木をつける習わしのムラもあったという。( 『植物民俗』)
■「静岡県浜松市水窪町の町の木は栃で、この地には「栃を伐る馬鹿植える馬鹿」という諺がある。」という。貴重な食料を恵む栃を伐るのは愚か、また、実がなるまで人の世代で三代かかるので、伐ること同様に愚かという。(『生態と民俗 人と動植物の相渉譜』)また、「岐阜県の、神通川上流域には「スエドチ」という習慣があった。嫁ぐ娘に、山中の一本の栃の木の権利、即ち、その実の採取権を与えて嫁がせたのである。」(『生態と民俗 人と動植物の相渉譜』)
■福島県南会津郡檜枝岐村ではコネバチのことを半蔵といい、この材はトチノキである。食料と木を切ることにどう折り合いを付けたかというと、ムラから3km外のトチノキを半蔵に使用した。(『生態と民俗人と動植物の相渉譜』)*粉を捏ねるための木製の器。
■「栃の実の食べ方を聞いたので、凶年のときの用心に書いておく。実が八月に熟して落ちるのをひろってきて、煮たのち干す。手でもんで篩にかけて渋皮をとり、簀に布を敷いて粉にしたのをよくならして水をうち、布に包んで水にひたしておく。四、五日してとり出し、水切りをしてから乾燥させる。雪のように白い粉ができる。これを粟、稗などに混ぜ、あるいはそのまま食べる。餅にしてもいい。楢の実も食べる。方法は栃と同じ。」 (『北越雪譜』)* 鈴木牧之:1770~1842
■とち餅はきな粉をつけて食べるのが一番美味いという。(『聞き書 福島の食事』)
■おくやまひさしさんの『山菜と木の実の図鑑』ではトチ餅の作り方を紹介しているが、アク抜きが大変で、現在ではあまり作らないという。食べるとすればお土産程度でか。
■蜜の糖分は樹木のコストがかかるため、開花後三日間だけ蜜を供給する。(『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか』)
■一斉開花(受粉効率を高くする)、一斉結実を行う(豊作年に増加した捕食者を凶作年に飢えさせ数の調整を行う)(『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか』)
by kazetsuki | 2011-05-28 16:35